集合しない研修のあり方とは ~SLII®の新しい実施方法
集合しなくてもできる研修の必要性が高まっています。
もともと、夏のオリンピック・パラリンピックの混雑対策や働き方改革の一環で在宅勤務の増加により、社員が集まる機会や必要性が見直されている最中でしたが、ここにきて新型コロナウィルス対策のために集合研修開催の可否を検討されている企業も少なくありません。
このような状況を鑑み、ブランチャード・ジャパンは学習モダリティ(modality=実施方法)を大幅に拡充してまいりました。今回は、ブランチャードの主力プログラムであるSLII®の様々なモダリティについてご紹介していきます。
Eラーニングでリーダーシップが身につく
「集合しない研修」といえば、すぐ思いつくのはEラーニングでしょう。PCさえあれば、好きな場所で好きな時間帯にできるのがEラーニング。ブランチャード・ジャパンはEラーニング版のSLII®である「SLII®オンライン」の日本語版を2月25日に発売開始しました。動画やテストなどもふんだんに用いたこのプログラムでは、1回あたり2-3時間のモジュールが5つ用意されています。
ただし、「Eラーニングは、知識習得にはよいが、講師や他の参加者とのやり取りから生まれる気づきや刺激が得られなかったり、スキルを実践的に練習できなかったりするため、リーダーシップのようなソフトスキルの分野には向いていない」と一般的には言われます。SLII®においても学習効果の限界は否めないのは事実です。
そこで、お勧めしたいのは、複合型(Blended)とバーチャル型です。複合型とは、Eラーニングと集合研修を組み合わせ、“いいとこ取り”することです。元々、SLII®プログラムは学習フェーズと練習フェーズで構成されていますが、複合型研修では、学習フェーズをEラーニングで自習し、練習フェーズは集合して1日間で行います。
集合するので感染症対策にはなりませんが、「研修のために2日間時間を空けるのは厳しい」とか「2日間研修だと地方の人は宿泊せねばならず余計な費用がかかる」といった問題の回避にはなります。
学習フェーズはEラーニングなので自分のペースでしっかり学べ、練習フェーズでは実践的な練習や他の参加者との意見交換ができるということで、ケン・ブランチャード社の調査によると、複合型(Blended)研修は集合研修やEラーニングと比べて費用対効果が高いことが実証されています。
大幅に進化しつつあるバーチャル研修
もう1つのバーチャル研修とは、参加者が自分の職場なり自宅なりにいて、インターネットを使ってリアルタイムに研修を受講します。
すなわち決まった時間に皆がネット上に集まるという方式です。
バーチャル研修は、講師の説明を生でストリーミング(配信)するだけではありません。インターネット会議のように講師と受講者がやりとりすることができますし、さらには研修専用のプラットフォームを活用することで、グループワークなども効果的に行うことができます。もっとも、集合研修と全く同じように演習等ができるわけではないので、ケン・ブランチャード社はバーチャル研修用に仕立て直したSLII®プログラムを用意しています。
ブランチャード・ジャパンには、バーチャル型SLII®プログラムを提供するための訓練を受けた講師とプロデューサーがいます。(「プロデューサー」はテクニカルの面から講師を補佐する、スムーズな進行に欠かせない存在です。)そして、日本語版バーチャル型SLII®は2020年3月16日(月)に発売開始予定です。
話題のマイクロラーニングも
マイクロラーニングとは、1~5分程度の内容をネット上で学ぶ方式で、最近、業界内で話題を集めています。隙間時間とモバイル端末を活用して、手軽に視聴できることがメリットです。日ごろから短い動画のネット配信に慣れ親しんでいる若者に好まれているようです。また、時間が短いので、テーマも細かく刻まれていることが特徴で、利用者側も「知りたい情報を知りたいときに知ることができる」ことから、ジャストインタイム方式ともいわれます。
マイクロラーニング版SLII®は「SLII®クリック」の名で、日本語版を近日中に提供し始めます。
「SLII®クリック」では、
- 自分のリーダーシップの傾向を把握する
- 目標を手早く設定する方法
- メンバーの意見に耳を傾けるには
などといった12のテーマが用意されています。
もっとも、SLII®の2日間プログラムを受講された方ならおわかりのとおり、SLII®が最大の威力を発揮するためには、体系的な理解と実戦練習が欠かせません。つまみ食い的に学習するマイクロラーニング形式では、十分ではない部分があるのです。したがって、SLII®クリックは、集合研修やブレンド型研修やバーチャル研修を受講したあとの、フォローアップツールとして使うことが好ましいでしょう。
SLII®の次に人気の「セルフ・リーダーシップ」プログラムも!
リーダー向けのプログラムであるSLII®に対し、メンバー向けの「セルフ・リーダーシップ」プログラムにおいても同様に種々のモダリティを日本語で用意しています。「SLII®の考え方を全員に浸透させたい、でも一般社員全員に集合研修を行うのは難しい」とお考えのご担当者がいらっしゃったら、Eラーニング型やバーチャル型をご検討してみてはいかがでしょう。
ブランチャード・ジャパンでは、企業の研修ご担当者を対象に、SLII®オンラインや複合型(Blended)、バーチャル型などの様々なモダリティをご紹介する説明会を2020年3月25日(水)に開催いたします。この説明会自体もバーチャルで行います!
説明会の詳細とお申込みはこちらまで
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