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SLII®導入企業事例リモートワーク・研修

新常態での研修展開に果敢に取り組む企業事例をご紹介します!

2020年春、突然のCOVID-19(新型コロナウィルス)の流行により、どこの企業でも研修実施の凍結を余儀なくされました。が、1,2か月もすると、新常態(ニューノーマル)下の研修展開に向けて動き出した企業が続々と出てきました。

本記事では、果敢に確実な一歩を踏み出されたクライアント様の事例を4社ご紹介いたします。

ヤマハ株式会社様:Make Waves –ブランドプロミスを受講者も研修担当者もが体現

【背景】
ヤマハ株式会社様(以下ヤマハ)では、「なくてはならない、個性輝く企業になる」という経営ビジョンのもと、2019年1月に“Make Waves”というブランドプロミスが制定されました。この言葉には、個性、感性、創造性を発揮し、自ら一歩踏み出そうとする人々の勇気や情熱を後押しする存在でありたい」との思いが込められています。これを実現していくためには、従業員個々の持つ力を最大限発揮することを後押しできるマネージャーが必要です。そこで、300名を超えるライン長が、ブランチャードのSLII®研修(を2019年度に受講し、「部下の『スキル』を育み『パッション』を解き放つマネジメント力」を身に付けました。

ところで、マネジメント研修にせよ、その他の研修にせよ、研修を実施して、「そのときは良い研修だと思ったけど、しばらくたって内容を忘れてしまった」という受講者が多いということがよくありませんでしょうか?ヤマハでは、決してそうならないよう、SLII®の学びの定着と実践の継続のために、今年の3月に半日のフォローアップ研修を予定していました。そんな矢先に世相が激変したのです。

【勇気ある決断】
もちろん、ライン長を研修室に集めての研修実施の選択肢はありませんでした。しかし、延期するにしても、いつに再開できるのかはわかりませんし、先に延ばせば延ばすほど、受講者への定着度が低下していってしまいます。一方、これが重要施策であるという社内の位置づけは変わっていなかったため、フォローアップ研修実施方法について、ブランチャード・ジャパンとの協議を重ねました。

そして、バーチャル方式(リアルタイムでオンラインで集合する方式)でのSLII®フォローアップ研修を開催することとなりました。バーチャル方式は、ヤマハにとっては初めての体験でした。全ライン長対象の研修で失敗があっては大変なことであり、この決断には大きな勇気が必要だったことでしょう。ブランドプロミスにある「自ら一歩を踏み出す」ことを研修ご担当者がまさに自ら体現しておられることに、ブランチャード・ジャパン一同は深い感銘を受けました。

【バーチャル方式を実施した結果】
受講者の方々がバーチャル方式に不慣れであることを考慮して、当初4時間だったフォローアップ研修を、内容を絞り込み、2時間に短縮しました。構成は、簡単な復習・受講者からSLII®実践の成功事例の発表・ロールプレイ演習、使用アプリはZOOMです。「ヤマハであるあるシナリオ」を用意し、よりリアリティのあるマネージャー/メンバーの会話を練習してもらうべく、定員を対面では定員20名だったところバーチャルでは16名に絞りました。その結果、開催回数は20回にも及びましたが、6月に無事、全ての研修を完了しました。

一部、音声が途切れてしまったという人が出たりはしましたが、それでも受講者アンケートでは、97.8%が「有益」、100%が「理解できた」との回答が得られましたたとえば、ロールプレイ演習について「オンラインでも⼗分いけると感じた。またチャットで多くのコメントをいただけるのは、リアル研修にはないメリットだ」というコメントが寄せられたりしました。

本研修をご担当された人事部人事マネジメントグループの伊藤周平様ならびに太田綾子様は、振り返って、次のように述べられています。「感染症対策として、急遽、オンライン化、研修時間のコンパクト化で対応しましたが、研修効果を維持することができました。 アンケートにおける受講⽣の評価もポジティブなものが多く、SLII®の有効性を改めて確認し、今後の活⽤に向けても動機づけが得られた様⼦が⾒られました。総じて、SLII®の定着に向けたフォローアップの⽬的を果たすことができた有意義な研修となったと思います。

今回のバーチャル集合方式の研修では、ブランチャード・ジャパンから3名の講師が担当いたしましたが、オンラインでのファシリテーション力についても評価をいただきました。(受講者アンケート結果では、99.8%が講師に満足と回答。)
ただし、この成功はブランチャードの講師だけによるものではありません。研修の運営をご担当された株式会社ヤマハコーポレートサービス HR事業部 採用・教育部の山田邦憲様には、初回セッションに受講者としてご参加いただき、タイムリーで有益なフィードバックをいただいたのも成功へのカギの1つでした。その後も、毎回、セッションを実施するたびに、ヤマハのご担当者様が講師と振り返りを行い、改善を加えていくという、パートナーシップの賜物だったとブランチャード・ジャパンは実感しております。

株式会社キーワーズ・インターナショナル様:バーチャル研修に一番のり!

【背景】
株式会社キーワーズ・インターナショナルは、ダブリンに本社があるゲーム業界のテクニカル・サービス・プロバイダーのリーディングカンパニーです。ロンドン、バルセロナ、ミラノ、ローマ、シンガポール、上海、ロサンゼルス、リオデジャネイロなど、21カ国4大陸にまたがる50以上のスタジオで7,000人以上の人々が50以上の言語で働いています。東京オフィスは2009年に東京に設立されました。

人事部 Talent Developmentの佐藤千晴様は、SLII®の導入の背景について次のように述べられています。
「弊社はここ数年で急成長したために会社の研修体系などが整っておらず、昨年になって初めてリーダー向けの研修を導入することになりました。そこで、まずはリーダーシップのフレームワークを学んでもらいたいと思い、前職でSLII®は有用なリーダーシップ研修だと実感していたので、ブランチャード・ジャパンさんにご依頼しました。

SLII®は今年の2月に実施され、そのフォローアップ研修を1か月後の3月に予定していました。受講者には非常に好評で、参加者もフォローアップ研修の開催を楽しみにしていたところにCOVID-19の流行となってしまい、予定されていた研修は全て延期せざるを得なくなりました。」

【新しい取り組みに踏み出す】
「ですが、在宅勤務がいつまで続くのか先が見えない中、現状に受け身でいるだけではなく、何かこれを機に新たな取り組みをしようと考えました。この機会にこそできる学びの形を考えたいという思いと、一部の参加者からオンラインで参加したいとの声もあり、パイロット的にバーチャル方式(リアルタイムでオンラインで集合する方式)の実施をお願いしました」

こうして、キーワーズ・インターナショナルは、4月下旬にSLII®フォローアップ研修をバーチャル方式で実施しました。ブランチャード・ジャパンのクライアントの中でも、バーチャル研修移行の一番のりでした。
その結果、佐藤様は3つのメリットを見出されたと言います。

「始める前は正直オンラインでどこまで効果的な研修を行えるのか、若干懐疑的な部分もありました。ですが、今回開催をお願いし、オンラインならではのメリットや可能性に気づくことができたのは大きな収穫となりました。
1点目は、バーチャル方式では、参加者の集中力を維持するために時間を短くしたほうがよいこともあり、セッションを4時間に収めたことです。そのため、弊社のニーズにフォーカスしたポイントに集中してプログラムを構成していただき、非常に濃い内容のセッションとなりました。
2点目は場所の制約がないことー異なるロケーションにいる従業員が気軽に参加できるという点です。
3点目は、オブザーブがしやすい点です。ブランチャードのトレーナーを務めたジェーン・チェンさんは、ZOOMでの進行もさすがプロフェッショナルで、さらに、ロジスティックス面を担当したブランチャードの加藤あやかさんの完璧な運びからも非常に学ぶところが多かったです。
受講者からは、内容がコンパクトにまとまっていたので重要な個所がわかりやすかった、また、現在自分たちが置かれている環境(在宅勤務)での効果的な話し合いの練習ができたのがよかったとのコメントがありました。反省点としては、参加者全員がテキストを会社に保管していたため、当日はテキスト無しで参加せざるを得なかった点です。事前に何らかの形で自宅に郵送しておくべきでした。既存のやり方をいったん全て省みた上で、今後は新たな働き方にマッチした、オンラインを活用した研修体系の構築を進めていきたいと考えています。」

講師を務めたジェーン・チェンは次のような感想を述べています。

「2月の本セッションでは主にSLII®のリーダーシップ・フレームワークを理解することに主眼が置いていたので、フォローアップセッションでは、練習に集中しました。講師として、説明を最低限にし、受講者の練習に時間を振り分けることを心掛けました。受講者の中には、他でZOOMによる研修を受けたことがあった方がいましたが、そのときは一方通行だったようで、今回の参加型セッションは疲れるけど充実していると感じていただきました。」

まだ他社でもバーチャルでの参加型研修という実績がほとんどなかった当時に、「今だからこそ」と新しいことに取り組まれた佐藤様にブランチャード・ジャパンは拍手喝采でした。そして、従業員は皆リモートワークになっているからこそ、リーダーがメンバーを指導する練習をリモートで(オンラインで)行うことに意義があることに、ブランチャード・ジャパンとしても改めて気づかされました。

外資系メーカーA社:イチ押しのブレンデッド・ラーニングを実行!

業界のリーディング企業であるA社では、長年にわたり、管理職層にSLII®研修を採択していただいていました。

そもそも、SLII®研修は、次の4つのフェーズで構成されています。

2007_2図1
  1. 導入フェーズ:オンラインで各自が事前学習
  2. 学習フェーズ:研修1日目。主にSLII®モデルを理解
  3. 練習フェーズ:研修2日目。主にSLII®実践の練習
  4. 習得フェーズ:オンライン上にあるツールを活用して、各自が職場での実践や巻き込み

コロナ対策として、A社では、2番目の学習フェーズを「SLII®セルフスタディ」というEラーニングに切り替え、3番目の練習フェーズをバーチャル方式に切り替えました。いわゆるブレンデッド・ラーニング(組み合わせ学習方式)というやり方です。
実はブレンデッド・ラーニングは最も有効な方法としてケン・ブランチャード社も推奨しています。知識の習得やモデルの理解をする学習フェーズは、受講者が自分のペースに合わせて学習を進めることができるからです。「SLII®セルフスタディ」は、単に画面上の説明をずっと見ているのではなく、途中にクイズが入ったりして、受講者を飽きさせない工夫があります。また、ドラマ仕立てのリーダーシップ実践事例や失敗事例は、ストーリーの次の展開が気になり、一気に最後まで学習してしまいたくなります。
そして、ブレンデッド・ラーニングの練習フェーズでは、対面またはバーチャルで行うので、講師に直接、学習フェーズで沸いた疑問点などを確認することができます。そして、自習ではできないようなグループワークやロールプレイ演習をたっぷり行います。
こうしたことから、ブレンデッド・ラーニングは、受講者にとっても、主催者側にとっても、時間効率、費用対効果、学習効果が最も高いと言われています。

A社を担当した講師の細川恭子は次のように感想を述べています。
「SLII®の基本を学ぶ『学習』フェーズがセルフスタディだったことで、バーチャル研修の開始時の理解度の個人差が大きい可能性を懸念していましたが、今回の参加者は非常に勤勉にセルフスタディに取り組み完了していた様子だったので、『練習』フェーズであるバーチャル研修をほぼ予定通り進めることができました。また、対面での研修の時と同様に、受講者の参加態度が非常にポジティブで活発なので、全員にとって理解が進んだ研修になったのではないかと思います。」

もっとも、参加者が事前学習をこなしてきた背景には、運営側の工夫もあったとプロデューサーを担当したブランチャード・ジャパンの本石真由美は言います。「詳細を追記したり、通常より2回多く参加者へのリマインドメール送ったり、『バーチャルセッションでは、この動画の続きを見るところから始まりますので必ず事前に見ておく必要がございます!』と促したりしました。」

また、ブレンデッド・ラーニングによる実施は、受講者だけでなく、A社の事務局の方にとっても、色々なメリットがありました。教材の保管や配布の必要がなく、教室を確保したり、セッティングしたりする手間も省けるといったことです。A社では、コロナ禍が収まった後も、ブSLII®をブレンデッド・ラーニング方式で継続することを検討中です。

日系メーカーB社:企業内講師の方がバーチャルデビュー!

日系メーカーのB社では、3年前からSLII®を導入していただいていました。B社グループ企業に対する研修を担当する子会社から3名の方が、SLII®認定講師の資格を取られ、定期的にSLII®を開催してこられました。
このたび、そのうちの2名の方が、ブランチャード・ジャパンが4月に開催した「SLII®認定講師限定スキルアップ講座」を受講。他の企業内トレーナーの方たちと共に、SLII®をバーチャルで提供する方法を学ばれました。
B社は独自のシステムでバーチャル研修を実施されているので、SLII®の動画教材の配信がうまくいくどうかを最も心配されていましたが、7月に無事にバーチャル方式によるSLII®研修の実施に至りました。

なお、ブランチャードがバーチャル研修をするときは必ず、講師に加えて、プロデューサーという役割を担うスタッフが参加し、2名体制で研修を実施します。プロデューサーは、動画配信、ブレイクアウト、トラブル対応などの技術面のサポートをするのに加え、チャットボックスに出てきたコメントや質問を拾い上げ、講師につなぐということも行います。ですから、SLII®を実施する際には、講師がトレーニングを受けるだけでなく、プロデューサーも研修の流れをよく理解し、システムの機能に精通しておく必要があります。B社でも、この2名体制が上手く機能したそうです。

ここまでお読みいただいておわかりのとおり、ブランチャードでは多彩なモダリティ(研修提供方式)を用意しており、ウィズコロナの新常態でも様々なニーズにお応えすることが可能です。

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是非、ブランチャード・ジャパンのスタッフまでお気軽にご相談ください。
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