上司になったら、まず学ぶべき4つのこと
管理職の仕事は分刻みの一連の話し合いを通じて行われる
初めて管理職になったとき、つまり上司になり部下を持ったとき、どう振舞うべきか迷うことがよくあります。
中には、部下を管理すべく、肩に力が入り過ぎて空回りする人がいます。トップダウン的なマネジメントより、コラボレーションやパートナーシップが効果的とされる今の時代、上司風を吹かすのはあまり受けがよくありません。
一方、非管理職だったときの意識から抜け出すことなく、部下と平等に接する人もいますが、こちらも、上司としての務めを十分に果たしているとはいえません。
ケン・ブランチャード博士の数多くの著作の中でも世界的大ベストセラーの『1分間マネジャー』は、初めて管理職になった人のバイブルとなっています。その本の中で、ケンは「管理職の仕事は分刻みの一連の話し合いを通じて行われる」と述べています。この「分刻みで行われる話し合い」には様々なものがありますが、次の4つの話し合いは外せません。
4つのコアとなる話し合い
・目標設定
・称賛
・軌道修正
・まとめ
鍵は「目標設定の話し合い」にあり
4つの中でも、特に「目標設定の話し合い」が大切です。目標がうまく設定されていなければ、他の3つの話し合いもうまくいかないからです。また、新米の管理職には、部下に遠慮するあまりか、部下に対して求めるものを明示することが苦手な人が少なくありません。しかし、目標が不明確では、部下の生産性は上がりませんし、組織としての目標達成も難しくなってしまいます。そして、上司も部下もイライラすることになります。
先日、ある職場で、「私の部下のAさんは、●●の資料を作るのに、いつも何日もかかっていて困るんだよなあ」と同僚にこぼしていた人がいました。
その人が、Aさんに「なぜ、この程度の資料を1日で作れないのか」と問い詰めては、あまり良い上司風とはいえませんね。
一方で、Aさんに注意することなく、毎回、「資料はまだかなあ」とやきもきしていたり、あるいは代わりに作ってしまったり、となってもよろしくありません。
このような場合は、Aさんと1対1の話し合いの場を設け、「●●の資料を1日で作る」という目標設定を持ち掛けるのが効果的です。もちろん、そのような目標についてAさんがどう感じるか、どうしたら達成できそうか、Aさんの気持ちやアイデアに耳を傾けることも大切です。
このような具体的な目標を双方で握ることができれば、あとは、実際に1日で資料を作成できたときに「称賛」します。
1日で提出するようにはなったものの、その資料の品質に問題が生じているようだったら、「軌道修正」のための話し合いを行います。
そして、継続的に目標を達成できるようになったら、「まとめ」の話し合いを設け、成功要因や学びを振り返り、次なるチャレンジについて意見交換をするのです
かくして、4つの話し合いが完結します。
「マネジメント・エッセンシャルズ」が日本で初登場
ケン・ブランチャード社は、この「コアとなる4つの話し合い」のポイントや、その話し合いを効果的に行うためのコーチングスキルを学ぶための新しいプログラムを開発しました。「マネジメント・エッセンシャルズ」というプログラム名で、1日の集合研修と事前・事後のオンライン学習がセットになっています。昨年から先行して本プログラムが販売・展開されている米国では、大変好評を博しており、この度、日本語版が販売開始されることとなりました。
「マネジメント・エッセンシャルズ」第1回目の公開講座は、2018年6月13日(水)に開催されます。是非、ご参加ください。詳細はこちらをご覧ください。
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