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エンパワーメント時事情報研修の企画、展開、定着

年頭のご挨拶(代表取締役 松村卓朗)~PFCの2024年の活動ハイライトと2025年の挑戦~

新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、皆さま方には大変お世話になり、ありがとうございました。
本年も、昨年に引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

*PFCとは、ブランチャード・ジャパンの母体で、株式会社ピープルフォーカス・コンサルティングの略。ブランチャード事業部は、(通称名:ブランチャード・ジャパン)としてサービスを提供しています。詳しくはこちら


2024年の活動ハイライト
1) OD(組織開発)事業:多摩大学大学院での寄付講座提供
2) BJ(ブランチャード・ジャパン)事業:「1分間エンパワメント」のマンガ化
3) AII(アジアイノベーション大学)との提携によるカンボジアでの新プログラム実施

2025年の挑戦の柱
中期ビジョン「Social OD(ソーシャル組織開発)で経営、および人と組織の未来を切り拓く」の実現年

PFCの2024年の活動ハイライト1
OD事業:多摩大学大学院での寄付講座提供

弊社ファウンダーの黒田由貴子が多摩大学の大学院の客員教授に就任したことをきっかけとして、昨年、弊社PFCが多摩大学の大学院で寄付講座を提供させていただきました。
この講座は、日本では初となる、“単位取得ができる”Bコープをテーマとした講座です。
弊社は、2023年2月に日本では20社目のBコープ認証企業となりましたが、国内の認証企業数は、2025年1月4日時点でもまだ51社と、その数も知名度もまだ高くはありません。しかし、世界では既に1万社近くの企業が認証企業となっているBコープ。本来このムーブメントを牽引することが期待されるはずの国内大企業が少ないことも、私達を突き動かし、社会人の受講者が多く集まる大学院での講座提供を決めました。

講座のタイトルは「21世紀の善い会社の条件」。2週間に1回3時間×10回のシリーズで、黒田を筆頭として弊社の数人のコンサルタントが分担して各回の授業を提供しました。

ここでは、以下、シラバス(講座概要)のみ紹介させていただきます。

―21世紀では、多数の企業が国連SDGsへの貢献を表明したり、全てのステークホルダーへの配慮を約束したりしている。この動向は、株主資本主義からステークホルダー資本主義への転換だと評される一方で、企業イメージ向上のPR活動に過ぎないという声もある。国際的に注目されるBコープ認証は、PRの域を超え、真のステークホルダー経営を実現している企業にのみ与えられる認証である。本講座では、そのBコープ認証のツールであるBインパクトアセスメントを参照しながら、従業員、サプライヤー、顧客、コミュニティ、環境の各ステークホルダーに対する経営慣行を考察する。さらに、受講生は、自身の所属組織が持続可能な社会実現のために何ができるかを模索していく。なお、本講座はBコープ認証企業である(株)ピープルフォーカス・コンサルティングによって提供され、当社がBコープになるに至った過程や課題も紹介する。―

受講者は社会人としての経験も豊富な方ばかりで、業界も多岐にわたっていました。それぞれが属する企業の状況や見解を具体的に共有しあい、大いに互いの学びを深める機会になっていたように思います。また、自社の「Bインパクトアセスメント」(Bコープ企業になるには一定のスコアをクリアする必要がある)を行う中で、頭で理解するだけではなく、「ステークホルダー経営を実践するとはどういうことか」についても、実感を伴った多くの気づきを多く得られていたようにが見受けられました。

今年もこの講座は引き続きの提供を予定しています(3年間の提供を予定)ので、関心ある方は是非お問い合わせください。
サステナビリティ経営の実践法をいちはやく勉強したい人は、有料で単科履修もできます。
後に「今年の挑戦」の項で述べますが、今年は書籍化することを計画しています。書籍での発信も含め、PFCはこの知見を様々な機会で発信していく予定です。

PFCの2024年の活動ハイライト2
BJ(ブランチャード・ジャパン)事業:

「1分間エンパワーメント」のマンガ化

ブランチャード事業部(ブランチャード・ジャパン・以下「BJ」)事業では、主に、ケン・ブランチャード博士によって開発された、「世界で最も受講者の多いリーダーシップ研修」と言われるSLII®を中心にさまざまな研修を提供しています。
ケン・ブランチャード博士はまた、『1分間マネジャー』や『1分間リーダーシップ』など、「1分間~」シリーズを中心として、数々の世界的なベストセラー本を世に出してきたことでも知られています。
昨年は、ベストセラー本の中で『社員の力で最高のチームをつくる~〈新版〉1分間エンパワーメント』を、BJがマンガ化して宝島社より発売しました。
全世界で50万部を超えて愛され、国内でも星野リゾートの星野佳路代表が「このエンパワーメント理論に出会わなければ今の星野リゾートはなかったと自信をもって言える」「この本を教科書としてこれまで星野リゾートを運営してきた」と言ってきた本書。マンガ化にあたっては、星野佳路代表に“まえがき”も書いていただきました。

ここでは、以下、星野佳路代表に書いていただいた“まえがき”の一部(エンパワーメント理論を実践できた理由)のみを抜粋して紹介させていただきます。

―私が長い年月をかけながらも実践できた理由は3つあると考えています。
(略)第2は、当時私は人材と組織で深刻に悩んでいて、不退転の決意でエンパワーメント理論を実践する覚悟を持てたこと。実践するプロセスで第1の鍵から第3の鍵までスムーズに進むわけではありません。うまく行かないときや、多少の副作用があるときにも理論を信じて辛抱強く取り組むことができました。経営理論とは、いわば病気に対する処方箋です。医者から薬が出されたとき、飲んですぐに効果があるとは限りません。ある程度飲み続けることで効いてきます。
第3は、私は本書までのブランチャード理論をすべて理解していたので、エンパワーメント理論においても、1・2・3の鍵を全て丁寧に実践しました。料理のレシピに1・2・3と手順があって、1と3を行って2を飛ばしたら本来の味にはなりません。経営理論も同じだと私は考えています。
エンパワーメント理論を実践することは簡単ではありません。ケン・ブランチャード教授もそれを認めています。原著のタイトルは「Empowerment Takes More Than A Minute」、つまり1分間シリーズの著書を多数出版してきた教授が、この論文では「エンパワーメントは1分間以上かかる」と言っているのです。ただ、ハードルが高いからこそ、乗り越えたときに組織の大きな強みになることは間違いないでしょう。―


この本やエンパワーメント理論に関心ある方も、是非、ブランチャード・ジャパンにお気軽にお問い合わせください。

PFCの2024年の活動ハイライト3
AII(アジアイノベーション大学)との提携によるカンボジアでの新プログラム実施

2024年の活動ハイライトとして、3つ目に取り上げたいのは、昨年AII(Asian Institute of Innovation:アジア・イノベーション大学)と名称変更した(現地学生達は引き続きキリロム工科大学名で呼んでいる)カンボジアの大学との提携により実施した新プログラム:GCEP(Global Corporate Entrepreneur Program)です。
昨年、大学名の変更のタイミングと偶然一致することになりましたが、はじめての受講者を3ヶ月間送り、カンボジアの大学発のテクノロジー・スタートアップ・ベンチャーでCxOとして働いてもらうプログラムの第一号の修了生が生まれました。以下に、最初の派遣修了者となった、商社のCFO候補であったMさんへのインタビューをまとめています
自組織を“越境”し、カンボジアでCxOとして働いた3ヶ月を振り返る

このプログラムに関心ある方も是非お気軽に、OD事業にお問い合わせいただきたいと思います。

PFCの2025年の挑戦の柱
中期ビジョン「Social OD(ソーシャル組織開発)で経営、および人と組織の未来を切り拓く」の実現年

今年2025年は、6年前に掲げた、中期ビジョン「Social OD(ソーシャル組織開発)で経営、および人と組織の未来を切り拓く」の最終年となります。
ビジョンは目標とは異なり、必ずしも達成できたかどうかを測るものではない、ビジョンの最も重要な機能は、実現に向けたエネルギーを組織の中から紡ぎ出せるかだと考えています。

ビジョンで掲げているのみならず、戦略面でも、「Social OD(ソーシャル組織開発)」領域に軸足を置いています。クライアント企業の皆様の、ステークホルダー経営(株主のみならず、コミュニティ/環境/従業員/顧客/ガバナンスなどあらゆるステークホルダーを視野に入れた経営)や、サステナビリティ経営(持続可能な地球や社会のために貢献する経営)を促進し、ご支援できることを最重要と考えています。
ただし、最重要領域は決めているものの、その領域の中ではまだまだ拡げることが求められる時期と考え、活動を絞らず、もっともっと様々なことにチャレンジをしていきたいと思っています。

昨年に引き続き、多摩大学の大学院での寄付講座の提供は今年も続ける予定です。
また、多摩大学の大学院での寄付講座で提供した内容を元に書籍という形「(仮題)21世紀の善い企業の条件」にして、世の中に私たちの考え方や実践事例を紹介し、ステークホルダー経営でサステナブルな未来にどう企業が貢献できるかを示したいと考えています。

さらに、今年はBコープの再取得が求められる年でもあります。
皆さんに何度かご説明してきたように、他の多くの認証は取得自体がゴールとなっていますが、Bコープは、一度取得したらそのまま永遠に認証が有効となるわけではありません。認証の有効期限は3年となっており、更新の際は再度の審査が必要なのです。
私達が2年前にBコープ認証を受けた際も、「ステークホルダー経営やサステナビリティ経営のムーブメントの一翼を担える資格を得ておめでとう。引き続き、Bコープ企業である努力を続けてください。」と言われました。

今年は私達もBコープの再取得が求められる中、これまでにBコープを取得した企業の皆様や、これからBコープを取得しようと検討されている企業の皆様とも積極的な交流を図り、このBコープのムーブメントを活性化していきたいと考えています。

今年もまったくもって気が抜けないチャレンジがたくさん待っているので、私達自身とてもワクワクしています。

最後になりますが、おかげ様で昨年PFCは創業30周年を迎え、今年は31年目の年となります。
本年も皆様と、組織開発・人材開発に関する様々な取り組みをご一緒させていただくことを、心より楽しみにしております。

皆様にとって、素晴らしい2025年になりますように。引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。

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松村卓朗
ピープルフォーカス・コンサルティング
代表取締役

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