【事例紹介】自立人材と組織の一体感を実現させた誠晃貿易が取り組んだ「エンパワーメント」とは
エンパワーメント組織づくりをテーマにした先月の無料セミナーでは、ゲストスピーカーから具体的な導入事例やその成果について共有いただきました。参加者は経営者や人事担当者が多く、エンパワーメントの実践的な取り組みに関する知識を深め、自社への応用を目指す方々が集まりました。今月号はその内容をご紹介します!
エンパワーメントに関する実践的な知見を共有
エンパワーメント組織づくりについて、ゲストスピーカーをお迎えして、事例共有セミナーを開催しました。このセミナーは、クライアントの皆様や、今年5月に出版された『まんがでわかる1分間エンパワーメント』の読者の方々を対象に、より具体的な事例や実践的な知見を共有する場になりました。
ゲストは誠晃貿易の江田昇平社長。エンパワーメントの具体的な導入事例、その成果や苦労した点について深く掘り下げてお話を伺いました。参加者の皆様には、エンパワーメントの理論だけでなく、その実践的な側面を学んでいただけたと思います。
セミナーに参加されたのは主に、経営者・人事責任者・人材育成担当者の方などで、以下のような問題意識を持たれた方が多く見受けられました。
● 具体的な事例を知りたい
エンパワーメントの取り組みを進める中で直面する課題や、それをどう乗り越えたのかという具体的な実例に興味を持つ方々が多く参加されました。また、エンパワーメントの導入プロセスを実践レベルで理解し、自社での適用に役立てたいと考えている方
● エンパワーメントについてより深く学びたい
人と組織のエンパワーメントにおける「3つの鍵」について具体的な取り組みを学びたいというご要望もありました。また、エンパワーメントに関する知識を深め、自社の組織にどのように活かせるかを探っている方
● 人材育成への応用など
社内マネージャー研修の参考にしたいという方や、特に若手社員が自ら考え行動できるようにするための育成プログラムを検討中の方
読者の皆さんの問題意識に近いものはありましたでしょうか。
エンパワーメントの必要性と、実現に向けた3つの鍵
セミナーは二部構成で、前半では、エンパワーメントの「What, Why, How」についてポイントを整理してお伝えしました。
What:エンパワーメントの定義は「社員が持っているパワーを解き放ち、それを会社の課題や成果を達成するために発揮できる状態をつくる」こと。
Why:現代の企業が生き残るためには、
①顧客第一、品質第一
②収益性と低コスト構造
③市場の変化に迅速かつ柔軟に対応し
③継続的なイノベーションを実現すること
が求められており、特に今後の競争力を左右する③,④に関しては、まさに社員一人ひとりの力を最大限に引き出すこと、つまりエンパワーメントが不可欠。
How:エンパワーメント実現に向けた三つの鍵は
・第一の鍵: すべての社員と情報を共有すること
・第二の鍵: 自律的な働き方を促すための境界線の設定
・第三の鍵: セルフマネジメントチームを育むこと
第一の鍵については、誤解しがちだが、やみくもに情報を開示すると現場が混乱してしまうリスクが高い。現場の社員一人ひとりが自身で意思決定するために必要な情報は何かを見極め、適切な仕組みで情報を習得できるように整備することが重要。
エンパワーメントには継続的な取り組みが不可欠
後半では、誠晃貿易の江田社長をゲストスピーカーにお迎えし、エンパワーメントの導入の背景、実際にどのように進めたのか、苦労したこと、どのような成果があったか、また今後の課題等について、具体的にお話しいただきました。
特に印象的だったのは、「考えてばかりではなく、行動をすることが重要であり、状況に応じて境界線を再設定するなど、継続的な取り組みが不可欠である」というコメントです。参加者の方々も多くが深く感銘を受け、自分たちの組織をよりエンパワーメント組織にするための実践的なアイディアを得ることができたようです。また、自分たちの取り組みに対する熱意を新たにされた方もいらっしゃいました。実際にエンパワーメントを進めている経営者のリアルな経験談は、参加者の方々にとって非常に価値のあるものだったと思います。
具体的な事例をきくことで、どこから手をつけたらいいのかのヒントが得られた
セミナー終了後、参加者の皆さんからは以下のようなコメントをいただきました:
「エンパワーメントに向けた取り組みの難易度や時間が具体的に分かり、どこから手をつけるべきかのヒントを得ることができました。」
「頑張って取り組んでいる会社の実例がとても参考になりました。疑問解消のヒントも得られました。」
「『まんがでわかる1分間エンパワーメント』で学んだ内容が、実際の取り組みとしてどう進めるべきか理解が深まりました。特に情報共有の考え方が明確になりました。」
今回のセミナーを通じて、参加者の皆様がエンパワーメントの理論から実践に向けた具体的なヒントを得られたようです。次回もさらに充実した内容をお届けできるよう努めてまいりますので、どうぞご期待ください。それでは、また次回のセミナーでお会いしましょう!
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